地縛少年花子くんに登場するクールでミステリアスな美少女、七峰桜ちゃんの正体について考察してみました。
彼女は一体、何者なのでしょうか。
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七峰桜の正体、可能性がありそうなのがこの2点です。
- カミサマ
- 先代の花子さん
七峰サクラは”カミサマ”なのかもしれない
七峰桜のカミサマ説が浮かんだ理由はこちら。
- 七峰桜という名前
- 予知能力がある
- 100年以上生きてる
七峰桜という名前
七峰サクラの苗字から考察すると、峰=山の高くそびえる頂(いただき)、その付近。という意味なので、七不思議の頂に立つ者、つまりカミサマなのではないかと推測しています。
「桜」の木も、古来より神様の依代と言われていますよね。
そう思うと「七峰桜」ってメチャメチャ神々しい名前ですね。
桜には予知能力がある
「心を読んだり ねじったり 歪めたり 未来を予知したり…」
「ええ 嘘よ」
「でも半分は本当」
桜には通常の人間とは違う、とくべつな力があるみたいです。
桜が6番を任命した
七不思議になるためには、三葉のように心臓を食べる、または任命される必要があります。
任命の権限を持っているのは、おそらくカミサマ、そして七不思議自身なのではないでしょうか。
ちなみに、6番(死神)を任命したのは桜だということが分かっています。
七不思議を任命できるのは、任命できるだけの力をもった立場でしかないハズです。
ということは、桜はカミサマ。または、次に考察した「先代の花子さん」である可能性があります。
サクラは先代の花子さん?
七峰桜の「先代の花子さん説」と唱える理由がこちら。
- オカッパ頭
- 名前に七がつく
- 黒杖代を使いこなしている
七峰桜はサイドの髪が長いものの、桜はオカッパに近い髪型をしています。
また、名前につく数字も七不思議と関係があるのはお気づきでしょうか?
三葉くんは3番。四島さんは四番でした。こじつけですが、茜くんの名字は「あおい」で、あ行のみで構成されています。あ行は50音の1番目→1番なのかもしれません。
そうすると、七峰=7番?になるのかも。
そしてヤシロは八尋→8なので、七不思議を超える存在?と思ったりしました。
さらに桜は初登場(単行本2巻)の際、黒い杖代2つが側におり、その影までもが大きな杖代のような形をしています。この時、司はまだいなかったものと考えられます。
先代の花子さんは役目を果たせず地獄に落ちた
花子くんの原点である0巻では、花子くんは3代目の花子さんであり、今までの花子さんは誰一人として役目を全うできていません。
花子さんに課せられている掟を破れば罰点がつき、罰点が貯まれば地獄行きになるのだそう。
この設定が今の花子くんにも通じるのであれば、初代と二代目の花子さんは役目を果たせずに地獄に落ちたと考えられます。地獄に落ちた先代の花子さんが七峰桜となり、司と契約したのかもしれません。
七峰桜はヤシロと正反対の存在
七峰桜は、主人公のヤシロとは正反対の存在として描かれています。
七峰桜 | 八尋寧々 | |
顔 | 美人 | 可愛い |
髪型 | ショート | ロング |
足 | 美脚 | 大根 |
性格 | クール | 明るい |
「七峰桜はヤシロと正反対説」であるなら、やはり桜は死者である可能性が高いです。
また、桜以外のメンバーも正反対に描かれていますよね。
例えばツカサくんと花子くん。
ツカサ | 花子くん | |
叶えるもの | 死者の願い | 生者の願い |
封の印 | 右ほほ・黒 | 左ほほ・白 |
そして光と夏彦先輩も、なんとなく正反対なような…?(硬派とチャラ男…笑)
七峰桜と花子くんの目的が揃った
単行本18巻の最後では
七不思議の依代をすべて壊すと、ヤシロを助けることができる。
一方で
七不思議の依代をすべて壊すと、サクラは外に出ることができる。
七峰桜にとって100年越しの願いが「外に出ること」だそうなので、やはり普通の人間ではないのかもしれませんね。
スミレが桜に会った時、桜はこう言ってたそうです。
- 七不思議はいらない
- 現世を守る必要もない
- 七つの席も元の形に戻す
ということは、今まで桜が現世を守ってきた可能性があります。その事を考慮すると、七峰桜はカミサマだった説、花子さんだった説のどちらも肯定できるんですよね。
個人的には、
七峰桜は先代の花子さんで、契約したのは柚木あまね。しかし柚木あまねとの契約は失敗して地獄へ落ちてしまった。地獄で桜はツカサと出会い、契約する。七不思議の席があると、きっと次の花子さんもきっと不幸になってしまう。そこで七不思議の席をなくしてしまえばいい。
…みたいな背景なのではないのかな?と思っています。
桜と花子くんは面識があるのかもしれない
七峰桜と花子くんが一緒にいるシーン、まだ出てこないですね。
しかし、2人はすでに出会ったことがあるのではないでしょうか。というのも、桜はツカサの事を知っているし、「花子さん…あぁ、ネコみたいな子よね」と発言しています。
桜は夏彦を通じて、あるいは桜自身が、花子くんやヤシロの行動を言葉で操作している可能性は十分にあります。
花子くんは「依代を全て壊せばカミサマが願いを叶えてくれる(ヤシロを助けてくれる)」と言っているのですが、
一方で
七峰桜は「依代を全て壊した時にヤシロは死ぬ」と言っています。
矛盾してないか…!?
もしかすると花子くんは、カミサマである七峰桜(と仮定)に騙されているのかもしれません。
桜は死者である可能性が高い
そもそも七峰桜は司と契約しており、司は死者の願いを叶える怪異であるので、桜は死者である可能性が高いです。
単行本5巻のお茶会では、ヤシロを着替えさせた際に手袋までつけています。
ヤシロに手袋をつけたのは、ヤシロが七峰桜に触れた時に「体温がない=死者」であることをバレないようにしているのかもしれません。
制服のままで手袋だけ追加すると不自然だから、服装も変えたのかも
七不思議の依代は、彼岸と此岸の境を守るためのものだから
全てが破壊されたなら 生も死もなくなって
生者も死者も怪異すら 存在できなくなってしまうかもね
「月刊Gファンタジー2022年8月号」より
桜は七不思議すべての依代を壊すことで、生も死もない世界を望んでいるみたいですね。
桜の本当の目的は何なのか、桜が内に秘めているものが何なのか…。
まだまだ謎が多い存在です。
七峰桜のモデルは前作にある…?
ナゾが多い七峰桜ちゃんですが、あいだいろ先生の過去作である「ニカキリ!」に出てくる見習い魔女キリィがモデルになったと思われます。
ニカキリ!は月間Gファンタジー2012年8月号に掲載された読み切り漫画です。
現在、読める手段がなく苦戦中…読んでみたい!
【ネタバレ注意】第95の怪「夜明け 其の三」の内容を考察してみた
第95の怪「夜明け 其の三」の表紙に描かれているのは、桜とヤシロ。そして「合わない二人」という言葉。
何が知りたいのか?と聞いてくる桜は、きっと寿命のことや花子くん達のことを聞いてくると予想していたのでしょう。
しかしヤシロの口から出てきたのが
葵の事を教えてほしい
桜は少し驚いた様子。
ヤシロにとっては、
七峰先輩はなんでも知ってると言ったけど、葵のことまで分からないでしょう!
という名案のつもりだったのかもしれません。
しかし、葵のことについてスラスラ詳しく話してくれる七峰先輩に完敗のヤシロ。
次にヤシロは、こう聞きます。
スミレちゃんがどこにいるか知りませんか!?
またしても予想外の質問をされたのか、驚いた表情をする七峰先輩。
桜に連れられるまま、洞窟に行ってみたヤシロ。そこには誰もおらず、血だらけの場所でした。
落ちていた鈴の腕飾りから、スミレちゃんが6番に食べられてしまったという事実を悟ります。
そこで分かったのが、依代の壊し方。
- 当代の巫(ヤシロ)が依代の封印を解く
- 依代自体が原型を失うまで破壊される必要がある
つまり6番の境界がくずれたのは、6番がスミレちゃんを食べてしまったからだったんですね。
私がスミレちゃんの札を剥がすの嫌がったから…?
青ざめながら自分を責めるヤシロ。その姿を見て、またも驚く七峰先輩。
おそらく七峰桜としては、ヤシロは自分の手で依代を壊さずに済んだから安心している、と思ったのかもしれません。
そして、7番の依代も同じように(花子くんの手で)壊す事をしたくなければ、ヤシロが依代を壊す役割をしないといけない…桜は言います。
花子くんの依代…
ヤシロは「つかさくんが花子くんの依代なんだ」と呟きます。
と、その瞬間、白状代がやってきてヤシロを救い出し、現世にもどってくる…という展開で第95の怪「夜明け 其の三」は終了しました。(お茶会の時に似ている)
花子くんの依代とは…
「花子くんの依代はつかさ」とヤシロは気づいたのですが、個人的には違うんじゃいかな?と考察します。
なぜなら「花子くんの依代はつかさ」とヤシロが言った後、七峰先輩が否定も肯定もする前にサヨナラしてしまうからです。
依代は、七不思議にとっては「一番大切にしているもの」が選ばれます。
もしかしたら、七不思議の席が入れ替わると、依代も変わるのかもしれません。
なので3番「カガミジゴク」の依代は、もともと天井に貼ってありましたが、ミツバが3番になってからは別のものが依代になった可能性もあります。
依代について考察すると
1番(茜くん)→葵?
3番(ミツバくん)→光?
7番(花子くん)→ヤシロ?
6番の件で、ヒトが依代になりうると分かったので、残りの七不思議の依代もヒトである可能性は十分にあります。
ただ、生きているヒトは依代にできないルールがあるのかも?
今後、ヤシロが七不思議の依代を見つけることができるのか、その手で依代を壊すことができるのか…。めちゃくちゃ気になります。
まとめ:七峰桜の正体がもうすぐ分かりつつある
いかがでしょうか。あくまで個人的な考察ですが、登場人物の名前にもヒントが散らばっていると思うと、物語を読む視点がまた変わって面白くなりますね。
- カミサマ?
- 先代の花子さん?
七峰桜。七不思議の頂点に立つ神。と考えると、
でも、神様がなぜ司を呼び出し、契約したのか…まだまだ謎でいっぱいです。
ヤシロの苗字に「八」がつくのも、七不思議と関係があるのかもしれませんね。
七不思議を超える、という意味なのかも!
地縛少年花子くんには、考察したくなる要素がたくさん
地縛少年花子くんは、「花」がつくからか、花言葉や花札に関する名前やイラストも多いですね。
スミレ・葵など、花言葉にピッタリな人物像になっています。
花子くんが抱えているのはチューリップ。チューリップには色によって花言葉が変わってきます。
リプ欄には、黄色のチューリップ=希望のない恋と推測している人、希望のない恋を受け取ることができた、と捉える人さまざまです。
個人的には、背景が濃いオレンジで黄色いチューリップに見えるけど、実はオレンジのチューリップなのかな。そしたら花言葉は「照れ屋」になり、花子くんにピッタリ!と想像しています^^
さらに境界が崩れる時の「三角形」。三角形にはバランスを保つという意味のほか、しっかりと足を大地につける、という意味合いもあります。ヤシロの大根足と繋がってる…?
そんな地縛少年花子くんですが、なんとなくもうすぐ終わってしまいそうな感じがして・・・。
ずっとモヤモヤしていた秘密が一気に分かるのかと思うと嬉しい分、「終わらないで〜!」という気持ちにもなります。
花子くんメモ:渚神社の掛け軸には何て書いてある?
今回の記事と直接の関係はないのですが、メモ程度に。
渚神社の宮司・國重さんの後ろにある掛け軸。
何て書いてるの?
調べてみると、源義家の歌でした。
吹く風をなこその関と思へども道もせに散る山桜かな
山桜の花が風で散っていくのを、戦で命を落とす兵士にたとえて「風よ吹くな」と祈った歌なのだそう。兵士の無事を思っている歌なのですね。
源家と渚神社のつながりを感じる歌ですし、あえてこの歌を掛け軸に選んだのは「キャラクターの誰も死んでほしくない」と祈る気持ちからなのかもしれませんね。
あいだいろ先生が作ったゲームを発見!【PC用】
花子くんの作者・あいだいろ先生は2人組で、もとはゲームを作る時に出会ったそうです。
それが「なりそこないスノーホワイト」
私もプレイしてみましたが、めちゃくちゃ良かった…!
ストーリーに花言葉が含まれていて、花子くんに通じてるな〜と感動しております。
なりそこないスノーホワイトはこちらから無料でプレイできますよ!※スマホでは動作しないので、PCからDLしてくださいね。
あいだいろワールド大好きだ〜!
ではでは、今後も花子くんについて、個人的に考察したことをまとめていくので一緒に楽しんでいきましょう!^^