七不思議きってのイケメン、土籠先生について考察したことを記事にしてみました。
- 16時の書庫が気になる!
- 土籠先生がカッコいい!
- 土籠先生が食べてた蝶って何者?
と、気になる方はぜひ最後まで読んでみてくださいね!
土籠(つちごもり)先生の正体は?
土籠先生は、七不思議の5番「16時の書庫」の番人であり、根っからの怪異です。
今は理科の教師として、そして源光の担任として学内に溶け込んでいます。
また、花子くんとは生前からの知り合いで、花子くんも心を許している様子。
16時の書庫のあらすじ
16時の書庫には、主人公の八尋寧々(通称ヤシロ)が学園生活を送っている「かもめ学園」の生徒の記録がされている書物を集めた書庫です。
16時にだけ入れる特別な書庫なので、そのように呼ばれています。
置かれているのは3色の本です。白い本は生者、黒い本は死者の記録。背表紙には生徒の名前が1人1人記されており、その生徒の過去も未来も分かるんです。
ただし、ウワサによると「赤い本だけは絶対に読んじゃダメ」なのだそう。
ナゾの蝶に誘われて16時の書庫に到着
ヤシロと光は、ナゾの蝶に誘われるがまま、16時の書庫に繋がる扉をあけてしまいます…。
ヤシロと光が知りたいのは花子くんの記録。しかし、生前の花子くんの本名を知らないヤシロ達は、まず自分たちの記録の書を調べることにします。
自分たちの記録を見ていると、ヤシロの未来のページは赤く染まっていき、白い書から赤い書へと変わります。そして蝶が固まってできた大きな物体が襲ってきて…ピンチの所で花子くんが登場し、退治。
からの、土籠先生が登場です。
土籠が食べていた蝶は…
土籠先生は16時の書庫内で、ヒラヒラと舞う蝶をベロリ…と、いかにも蜘蛛の怪異らしい食べ方て一飲みにします。
しかし、土籠先生が食べたのは「厳密には蝶ではない」のだそうです。
じゃあ何だ!?
蝶は魂 (たましい)?
蝶は古代より、魂の象徴とされてきたそうです。サナギから羽化する様子=ヒトから魂が抜ける様子と重ねたのだと思われます。
16時の書庫にあるのは白い本が多く、光くんも「白(い本)が多いっすね。黒はちょっとしかねーや」と言っていました。もしかしたら黒い本のほとんどは蝶々の形として存在しているのかもしれません。
土籠先生も「人間のガキを食べる」と言ってました。(冗談なのか本当なのか分かりませんが、怖い…!)
なので土籠先生が食べていたのは、死んでしまった人の魂なのかもしれませんね。
そして、ヤシロの頭に止まっていた黒い蝶々。この蝶々は、ヤシロの名前が書かれた本まで案内してくれました。その事を思うと、ヤシロの魂が抜けるのがもうすぐだということを暗示しているのかも?
花札の蝶々がモチーフ?
先ほど「蝶は魂」と書きましたが、逆のイメージも存在します。それが「復活の象徴」です。
花子くんによく登場する花札にも、蝶々の絵柄の札がありますよね。
いのしかちょうの蝶だね!
キリスト教でも復活の象徴とされる蝶は、とても縁起が良いものとされています。
ヤシロに止まった蝶が、ヤシロが死んでも復活するよ…というイメージだといいな〜(と個人的には思うのでした)
16時の書庫にまつわる事を調べてみた
16時の書庫にも、背景に意味深な描き込みがたくさんあります。
調べてみたことをメモしているので、気になる方はお付き合いくださいね^^
「俺は知りたがりな怪異でねェ」の背景
出典:地縛少年花子くん3巻より
花子くん第12話「16時の書庫 その2」の中で、土籠先生が「俺は知りたがりな怪異でねぇ」と言う場面。
後ろに数式やら漢文やらがビッシリ書かれています。
漢文は「論語」の一節
漢文は土籠先生の足で隠れているものの、
躬自厚而薄責於人 則遠怨矣
と書かれています。
これは孔子の論語にある一節で、日本語に訳すと
自分を重く責め、他人は軽くとがめれば、うらまれなくてすむ。(参考はこちら)
という意味になります。
土籠先生は生前の花子くん(柚木あまね)の将来について、16時の書庫にある本 (過去も未来も記録してある)を通じて知っていました。書庫の本には柚木あまねは将来、理科の教師になる事が記述されています。しかし柚木あまねは13才で死んでしまった…。その事で土籠先生は自分のことを重く責めてしまったのかもしれませんね。
数式はオイラーの公式
背景の左側に書かれている数式と円形のものは、オイラーの公式です。
おいらはオイラー!
オイラーの公式は、eのiπ乗+1=0という公式で表されるのですが、突き詰めると
本来は交わる事のなかった3つの値が、1つの式によってシンプルにつながる
というもので、美しい公式の代表例ともいえます。
異なる3つの…といえば、此岸・彼岸・境界の事を表すためにオイラーの公式が書かれているのかもしれませんね。
英文と分子構造は読解中・・・
残る英文と、分子構造なのですが…まだ謎解き中です^^;
分かり次第、追記しますね!!
16時の書庫で生前の花子くんを垣間見たヤシロ
七不思議がウワサによって暴走することを防ぐため、土籠先生の依代(よりしろ)を壊したヤシロ。
土籠先生の依代は月の石。それは生前の花子くんこと柚木あまねから預かったものでした。
依代を壊すことで、ヤシロは生前の花子くんと土籠先生とのやりとりを垣間見ます。
- 日付は1969年7月22日
- 柚木あまねは謎の傷だらけ
- 当時の土籠先生が手当をしている
- あまねが土籠先生に月の石を預ける
土籠先生は元々怪異なので、当時は今とは違った風貌ですね。
日めくりカレンダーには「金言:地上に道はない」と書かれています…。
ちなみにその後、5巻のお茶会編にてヤシロが過去の花子くんと出会ったのは1969年7月18日。依代の記憶の4日前にあたります。7月18日時点で、柚木あまねは頬っぺたにだけ手当をしています。
柚木あまねが傷だらけ…
柚木あまねは謎の傷だらけ…切り傷やすり傷の他、ヒモのようなもので縛られた形跡もあります。しかし、誰につけられた傷なのか、教えてくません。傷については今でも謎だらけですね。
「理由なんかなくたって 俺が許すから」って、どういう意味なんだろう…?
この辺も、考察がまとまり次第、追記していきますね。
16時の書庫に花子くんの本が見つからなかった理由は?
結局、ヤシロと光は花子くんの本を見つけ出すことができませんでした。
黒い本はちょっとしかないから、花子くんの本名を知らなくても見つけ出すことはできたかもしれません。
土籠先生が隠している
花子くん3巻の表紙をよく見てみると、土籠先生が持っている本の背表紙にうっすらと「柚木 普」と書いてあります!
生前の花子くんの名前!
ということは、花子くんの本は土籠先生が大事に持っている可能性があります。
それか、花子くんに隠すように言われてるのかもしれませんね。
余談ですが、その表紙で花子くんの頭部をかかえる手は土籠先生の手ではありません…(ヒエっ!)誰の手なんでしょうね。
また、3巻の裏表紙には花子くんの本であろう書物を開いたイラストがのっています。
途中のページから赤く染まっており、開いたページには月の石や救急箱らしきイラスト。そしてバラバラになった蝶がピンで刺されています。
地縛霊として止まっている様子を、ピンで刺された蝶で表現しているのかもしれませんね。
土籠先生の正体と食べていた蝶の考察まとめ
最後に、土籠先生が食べていた蝶についておさらいすると
- 蝶の形をしているけど虫ではない
- おそらく死者の魂が蝶になったもの
人間のフリをした怪異である土籠先生。花子くんの生前から先生をしていたので、怪異の中でも年長者なのかもしれませんね。姿カタチを変え、ずっと学園内で先生として過ごしています。
悩みごとには、先生と怪異の二重生活は大変だと漏らしていましたね^^;
怪異ではあるけれど、生徒のことを大事に思っている土籠先生。ホッとする存在です。
土籠先生と16時の書庫について、またわかった事や考察した事があれば追記していきます!