30代を過ぎ、アラフォーに差し掛かると
「自分の人生、こんな感じでいいのかな?」なんて
言葉にならないモヤモヤを抱えて生きている…そんな人は多いのではないでしょうか?
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
私も、絶賛「その中の1人」です(笑)
中でも「中年」というフレーズを聞くと、自分には程遠いような気がしますよね。
ところがどっこい、なんと我々は既に「中年」に差し掛かっているんです!
そんな私達にとっての「中年論」を、
共感しまくり、クスッと笑いながら学べるのが、有名なエッセイストである酒井順子さんの著書「中年だって生きている」です。
この本を読めば、こんな事が分かります。
- 中年だからこそ感じる「モヤモヤ」の正体が分かる
- 中年が「しがち」だけど「してはいけない事」が分かる
- 中年として「どうすれば生きやすいのか」という指針が分かる
30代・40代にとっては、共感しまくりな事この上なし。ですよ^^
中年だからこそ感じる「モヤモヤ」の正体
30代を過ぎて中年に差し掛かると、
「何か…何かがモヤモヤする!私の人生!」と思う事もあるでしょう。
中年は「中ぶらりん」だからこそ悩む
もう若者には戻れないけど、老年の覚悟を決めるには早すぎる。
新しいスタートを切るには遅すぎるのではないか、これ以上現状は変わらないのではないか、身体も容色も明らかに衰えてきた…といった様々な不安も、渦巻きます。
酒井順子 著「中年だって生きている」より引用
この文章を読むだけでも、アラフォーの99.6%くらいの人が「ああ!私の事じゃん!」って感じるのではないでしょうか。
中年は「中」がつくけど、
「中」がつく立場の人は、どっちつかずの「中ぶらりん状態」だからこそ、悩みはつきません。
子供でもないけど大人でもない「中」学生や、
上司と部下の間で奔走する「中」間管理職も、中ならではの悩みを抱えて生きています。
服装だって「中」ぶらりん
ピチピチ若者が着るキャラTは可愛いし、おばあちゃんが着るキャラTも可愛い。
だけど、中年が着るキャラTは…周りからも変な目で見られるし、本人も「イタイな〜」と思ったりします(笑)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
私の大好きなケロッピのTシャツは、今や観賞用…!
ところが、中年を過ぎてカラカラに年をとったお婆ちゃんが、キャラTを着ている姿が急に可愛く思えますよね。
この原因も、中年の「中途半端さ」にあると言います。
少しだけ老化したけど、まだ肉付きがいい。
そんな生々しさを纏った我々は、まさにキャラTとは別世界にいるんです。
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2020/05/子供は-オモチャで-変わる-2-300x158.jpg)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2020/05/子供は-オモチャで-変わる-2-300x158.jpg)
中年だってちやほやされたい
美魔女も元をたどれば「チヤホヤ」されたいから、あんなに頑張って美を磨いている。
「〇〇歳に見えない!」「子供がいるとは思えない!」
そんなチヤホヤは、中年にとっての活力…もとい、砂糖菓子のような中毒性があります。
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
周りの男性からも、旦那からもチヤホヤされなくなるもんね!
チヤホヤされてた10代20代が懐かしいぜチキショー!
一方で、中年である私たちの「チヤホヤされたいが為のモテアピール」は痛い。
本書でも、「中年のアヒル口は、ほうれい線が目立つし、中年の上目遣いは、おでこのシワが目立つから辞めた方がいい」とあります…。確かに(笑)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/03/animal-g5614f246b_640-300x200.jpg)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/03/animal-g5614f246b_640-300x200.jpg)
中年に求められるものとは結局何か?
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2021/05/IMG_4507-150x150.jpg)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2021/05/IMG_4507-150x150.jpg)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2021/05/IMG_4507-150x150.jpg)
中年である我々には、何が求められるのよー?
「中」ぶらりんな我々は、どのような態度が必要なのか?
それは主に、こちらの2点だと感じました。
- どーんと構えること
- 老いや現状を受け入れ、満足する事
どーんと構える事
中年の「ウブな態度」は痛い…。
このフレーズには、私もグサッときました。
というのも、私は小心者すぎるために、いつもビクビク・オドオドした態度で生きてきました。
「失敗したらどうしよう…」
未だに、そんな気持ちが渦巻いています。
でも確かに、第三者の目で自分をみると「アラフォーなのにビクビクしてるのは、イタい」と思うんだろうな。
→失敗しても死ぬわけじゃない
「失敗したらどうしよう…」という気持ちは、「失敗しても死ぬわけじゃない」と思い込む事。
そうするだけで、あらゆる物事のハードルは下がり
「堂々とした人」への道は開かれます。
「雨にも負けず」精神
社会において中年に期待されているのは、「自分の感情を向き出しにすること」ではなく、「感情を抑えきれなくなっている人を、受け止める」という役割です。
緊張のあまり挙動不審になっている人がいたら、行って「怖がらなくてもいい」と言い、悲しみのあまり泣きはらしている人がいたらその肩を抱き、(中略)という、「雨ニモマケズ」的な精神が必要となってくるのではないか。
「中年だって生きている」より引用
ちなみに「雨ニモマケズ」の全文を覚えていなかった私ですが、こちらの引用文は「雨ニモマケズ」の後半に出てくるんですね。
以下、原文を引用しましたが、読みやすく変換しています。
雨にもまけず
風にもまけず
雪にも夏の暑さにもまけぬ
丈夫な体をもち
慾はなく
決して瞋らず(怒らず)
いつも静かに笑っている
1日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆる事を
自分を感情に入れずに
よく見聞きしり 分かり
そして忘れず
野原の松の林の䕃(かげ)の小さな萓ぶきの小屋にいて
東に病気の子供あれば
行って看病してやり
西につかれた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないことはやめろと言い
日照りの時は涙を流し
寒さの夏はオロオロ歩き
みんなに木偶の坊(役たたず)と呼ばれ
褒められもせず
苦にもされず
そういうものに
わたしはなりたい
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
中年になった今、この詩が染みる…!
あなたも久々に読んだかな?
老いの受け入れ→今の自分や生活に満足する事
自らの老いを受け入れる勇気を持つためには、現状のあなたを受け入れ、現状に満足すること。
天才バカボンの「これで〜いいのだ〜♪」精神ですね。
「またシミが増えちゃった!」と笑いながら、シュークリームを美味しそうに食べる中年女性は、カラッとしていて清々しい。
とはいえ、相手に不快感を与えないくらいには、キチッとしていたいものです。
「中年だって生きている」を読んで、自分で「こうしたい!」と思った事
「お節介ではないけど、役に立つ大人にはなりたい」
「自分を好きになり、受け入れ、心を内ではなく外に向けたい」
この本を読んで、そう思えました。
指針を決めると、今後の人生を生きる上で、少しだけ心が軽くなりますよ。
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
![](https://yuruoka-blog.com/wp-content/uploads/2022/07/17511082064031315166-1-150x150.png)
あと、人を笑わせられるユーモアも育てていきたい!
一方で、
「自分はまだ若い」という気持ちは、隠し持ってるし、おそらく今後も消えることはないんだと思います(笑)
だって、子供の頃に見ていた30代に実際になってみると、
「あ…外見は老いたけど、芯の部分はそんなに変わってないな。」と実感したんですよ。
ただ、社会的に「中年らしく振るまってる」。いや、振る舞わないといけないんですよね。
そんな気持ちのまま、70才・80才と生きる事ができたら、
その時はキャラクターもの (大好きなケロケロケロッピ) のTシャツを着て
若い子に「可愛い〜!」って言ってもらえる未来も良いですね^^